会計税務情報2000年6月号
永野森田公認会計士事務所
TAX SAVING OPPORTUNITIES
Death is something you cannot avoid. People say tax is the same. We do not agree with this statement, because we know that tax is manageable. Yet, no tax professional can relieve you of all of the taxes you may owe. They can only tell you when and where you can save your tax and, if you desire, how, too.
Tax saving case 10 Good bookkeeping will save your tax.
正確な簿記は節税。 今月はその一例として、交際接待費及び食費を取り上げます。
交 際接待費及び食費は一般的に最大50%までしか控除が認められていません。然し、関連税法を丹念に調べると、全額控除が認められる場合も決して少なくない ことに気がつきます。即ち、交際接待費及び食費には、税法上2種類あるのです。残念ながら、大抵が分別に必要な記録保存を怠っているので、一つの勘定科目 で処理せざるを得ず、折角の節税機会を逃してしまう結果になっているのです。面倒でも新たな勘定項目を設けて、下に述べるような内容の経費は、他の類似経 費と区別して管理すれば、意外と大きな節税効果が期待出来るのです。
解説 全額経費になる交際接待費と食費(注釈)
1、社員のレクレーションや社交を目的とした交際接待費
-会社のクリスマスパーテイに全社員を招待して、デイナ-をふるまった。このクリスマスパーテイ関連経費は全額控除になる。
-会社主催のピクニック、ゴルフ大会、ボーリング大会なども同様。
2、会社内部の打ち合わせ、取締役会議、株主総会その他、業務を目的とした会議に直接関連する食事などの経費。
-マネジャーが課員全員を集めて、新しい機械導入にともなう手続き変更について、打ち合わせ会を開いたが、その席に昼食を取り寄せた。この食費は全額控除になる。
-役員会終了後、日本から参加した役員を含めて、懇親パ-テイ-を開催。これも常識的範囲の経費ならば全額控除適格となる。
3、会社の職務遂行の為にやむを得ず会社内でとる食事。
-コンピュ-タ-の保守を担当する社員が非常事態に備えるため、24時間体制で、職務につくことを会社から求められた。会社側は、食事を提供した。この食費は 全額控除適格。勿論、社員の所得に含める必要もない。
4、不定期的、小額の福利費(De minimis fringe benefits)
-時間外勤務をした社員に夕食を出した。
5、非営利団体が募金活動の目的で主催するスポーツイベントの入場券。
6、一定の条件を充たせば(詳細の説明は割愛します)、社員専用食堂の食費等の扱いも同様となる。
(注釈)これらの経費は、一般の交際費、食費に求められる業務との関連付の条件も免除されている。
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更新日: 2000年06月01日